たとえば、浮気をした妻は
離婚原因を作ったということから
親権者にはなれないと
思うかもしれません。
しかし、基本的に、親権者を父母どちらにするかは、
子どもの福祉の観点から考えるので、
離婚原因を作った責任(有責性)は
考慮されません。
もっとも、たとえば、
浮気をして子どもの面倒を全くみずに
育児放棄をしていたとか、
浮気相手が子どもに対して暴言などを加えていたとか、
離婚原因と子どもへの影響が繋がっている場合には、
かかる事情も親権者を決める際には
考慮されるでしょう。
一昨日の袴田事件の
再審開始決定の要旨を読みましたが、
すごいですね。
「捜査機関にねつ造された疑いのある重要な証拠によって
有罪とされ、極めて長期間死刑の恐怖の下で
身柄を拘束されてきた」
「無実の蓋然性が相当程度あることが明らかになった現在、
これ以上拘置するのは耐えがたいほど正義に反する状況にある」
よくぞ判断したと
思いました。
仙台弁護士会では
犯罪被害者のための無料電話相談を
設置しております。
022-217-1516に
お電話いただき、
相談希望であることをお伝えいただくと、
折り返し、相談担当弁護士より
連絡がくることになります。
初回相談は無料で
おおよそ30分程度を予定しております。
犯罪内容によっては
いきなり顔を合わせてということには
抵抗がある方もいると思いますので、
是非ご活用ください。
先日、担当していた刑事事件において、
示談の結果、勾留期間満了前に早期釈放となりました。
逮捕・勾留後の刑事弁護人の活動の一つとして、
早期釈放に向けた活動があります。
勾留請求をしないようにと検察官に求めたり、
勾留との裁判所の決定に対しての
不服申立である準抗告をしたり(参考記事)
示談をして検察官に要請する等を行います。
今回、勾留決定に対する準抗告は認められなかったので、
勾留の長期化は避けられないかとも思ったのですが、
なんとか無事に示談成立したため、
早期釈放へと繋がりました。
色々な問題も抱えてはいるのですが、
ひとまず、ほっとしました。
おととい、最高裁において、
注目すべき判決が出ましたので、
判例等紹介に載せておきました(参考ページ)。
うつ病で解雇された労働者が
損害賠償を求めていた事案で、
高等裁判所は会社の責任を認めつつ、
精神科に受診したことを
会社に申告していなかったこと等から
労働者にも過失があるとして、
損害賠償額を2割減額する判断を出していました。
しかし、最高裁では、
メンタルヘルスに関することは
通常は職場に知られたくないことなので
労働者からの申告がなくても
会社は、その者の健康に関わる
職場環境を作るよう注意を払うべき義務があるので、
労働者にも責任があるということは出来ない
などと判断し、破棄差戻としました。
パワハラや過重労働等により
心を病む方は多く、
会社にとって、社員のメンタルヘルスケアは
非常に大事な問題です。
この問題の重要性を再確認させる
意義のある判決ではないかと思います。
ドイツはペット先進国と
言われています。
ドイツでは憲法上、
自然的生活基盤の保護義務との条項があり、
「法律及び法の基準に従って・・動物を保護する」
と規定されています。
さらに、動物を守るための
詳細な定めや規制等が規定されている
動物保護法が存在します。
日本には動物愛護法があり、最近改正されましたが、
動物保護のためには、まだまだ不十分とも言われています。
まだまだ勉強不足で
何も知らないことを痛感しつつ、
動物保護のために、よりよい法律は何か等を
これからも勉強していきたいと思います。
昨日は東松島に行き、
炊き出し&なんでも相談会に
参加してきました。
餅つきなども行われ、
私も相談の合間に
つきたてのお餅を
いただきました。
土地の買い上げや集団移転等に伴って
色々な問題が山積みであると
考えさせられる相談会でした。
また、住民の方々から震災の時のお話を伺い、
改めて風化させてはならないとの
気持ちになりました。
明日23日、11時から13時まで、
東松島市ひびき工業団地を会場として
炊き出し&無料なんでも相談会(主催:宮城災対連)
が開催されます。
毎月行っているようですが、
私は今回初めて相談員として参加します。
このような被災地支援の活動が
継続されているということは
とてもよいことですね。
岡山県労働委員会において
セブンイレブンの店主が
労働組合法上の労働者にあたるとの
判断が出たとのニュースをみました。
以前もブログに書きましたが、
私が弁護士になって初めての事件も
労働委員会においての同種の争いでした(参考記事)。
労働組合法上の労働者に該当するとなれば、
労働組合からの団体交渉に対して
会社は、労働者ではないから、として拒否することは
出来なくなります。
もっとも、今回のニュースの事件は、
セブン側は、中央労働委員会に対して再審査をするか
または命令取消訴訟を提起するとのことですので、
まだ結論は出ていません。
今後に注目したいと思います。
犯罪被害にあった場合、
被害者が何かしなくとも、
捜査機関が動くことがあります。
しかし、密室で行われたりした場合等、
被害者側が動かなければ、捜査機関は
犯罪自体がわからないことも多くあります。
そのような時には、
告訴という手段をとることになります。
もっとも、
簡単には告訴は受理されないのが
現実でしょう。
告訴状の作成から
告訴提出のための警察署への同行等も
代理人として行いますので、
犯罪被害についてもご相談ください。
離婚調停は弁護士に依頼しているので
自分は裁判所に行きたくない・行かなくてもいいと
思うかもしれません。
基本的に、体調不良等の事情以外は
常に調停にはご本人にも出席していただいています。
やはり離婚という人生において重要な分岐点を
ある意味、第三者である弁護士が主導的に進めるわけには
いかないからです。
また、離婚を成立させるときには
ご本人が出席していなければなりません。
ただ、弁護士に依頼した場合には、
常に一緒に付き添い、必要に応じて
意見等を述べたり回答したりしますので、
ご安心ください。
財産分与の際、
子ども名義の預貯金について
財産分与の対象となるかが
争いになる事があります。
子ども名義の預貯金が
子どものお年玉を貯めたものなら
財産分与対象外です。
それ以外に、親が夫婦の収入から
子どものために貯めていたお金の場合はどうでしょうか。
この点、子どもの将来の教育費用や
結婚費用のためなど、
子どものために貯めていた場合には、
子どもに対する贈与となり
財産分与の対象にはならないと考えられると思います。
これに関しての裁判例もございますので
ご参照ください(判例等紹介のページ)
小さいころの親権者は母親として
それ以降は父親とする、
という合意をしていたとしても、
このような合意は親権の放棄となりますので、
認められません。
親権者を決めた後に、何らかの事情の変更が
ある場合には、親権者変更の申し立てを
するしかありません。
ただし、小学校入学したら親権者を譲るという
合意をしていたからという理由では変更は
認められないでしょう。
コロコロと親権者が変化するのは
子どもにとって不安を与えるものですので
好ましくありません。
ですので、親権者となるからには
将来を予測して責任をもつべきと思います。
親権についても安心してご相談ください。
あした16日に
女性司法書士による女性のための相談会を
行うとのことです。
当日は託児室もあるので、
お子さんがいるために
相談に行けなかった方にとっては
大変助かるのではと思います。
託児室の設置など
相談に行きやすい環境作りは、
弁護士会でも参考にすべきと思いました。
詳細は、宮城県司法書士会のHP(こちら)まで。
刑事事件において、
弁護士以外にも弁護人となれる場合が
あることを以前書きました(参照記事)。
民事事件の場合は、
弁護士・司法書士以外が本人の代理人となって
訴訟活動をすることが出来るでしょうか。
この点、本人が病気等で
裁判にどうしても出席できない場合には、
裁判所に代理人許可申請を行うことで、
弁護士・司法書士以外が代理人となって
裁判に出頭することが出来ます。
もっとも、友人知人誰であろうと
代理人として許可されるわけではなく、
親兄弟など、本人と一定の関係があることが
必要でしょう。
子どもの親権者争いの際、
長女の親権者は父親で、
長男の親権者は母親と分離することも、
当事者間で合意をしているのならば可能です。
ただ、兄弟姉妹は精神的にもつながりが強く、
出来るだけ兄弟姉妹は分離しない方がよい
というのが基本的な考えとしてありますので、
子の精神面を十分配慮して慎重に検討すべきでしょう。
判断能力が不十分な場合、
成年後見人という者を
選任することができます。
私も、現在2名の成年後見人を
担当しています。
成年後見人は
財産管理と身上監護を
行うこととなります。
身上監護といっても
買い物の付き添いや介護といった事実行為ではなく
施設入所契約であったり
売買契約を締結したりといったように
事実行為をするための法律行為を
行うものです。
もっとも、親族が成年後見人になる際は
成年後見人としてではなく
親族として介護などの事実行為を
行うことも多々あります。
あの東日本大震災から
まる3年が経ちました。
3年前の今日は
雪が吹雪いていて寒かったのを
覚えています。
もう3年というような感じもしますし
まだ3年という感じもします。
ただ、復興には、まだ程遠く、
見通しのつかなさで
いまだ仮設住宅の方など、
特に沿岸部等の方々は、
やるせなさや苛立ちが募っているかと
思います。
弁護士としても
引き続き支援のために
活動を行っていきたいと思っています。
子どもが大学卒業したら離婚しましょうなど、
離婚時期を決めている夫婦もいらっしゃると思います。
夫婦で話し合って考えた結果ですので
それにしたがって、時期がきたら
離婚するのも特段問題にはなりません。
ただし、離婚は離婚届を出すときに離婚意志が
あるか否かが問題となりますので、
長い時間の中で一方の気持ちが変われば、
昔の話し合いの時にいくら離婚するといっていても、
それには拘束されません。
再度きちんと話し合いをしないまま、
時期が来たからと言って、勝手に離婚届を出すと、
離婚無効を争われる可能性もありますので、
十分な話し合いが必要でしょう。
お土産で「ホヤぼーやサブレ」を
いただきました。
私が大好きな気仙沼のゆるキャラの
ホヤぼーや。
ホヤは海のパイナップルと
言われていることから、
パイナップル入りのクリームが入っていました。
思ったよりも軽い感じで美味しかったです♪
今日の河北新報に、
2013年に警察が虐待の疑いとして
児童相談所に通告した子どもの数が
過去最多の2万1603人であったとの
記事が載っていました。
記事によれば、
子どもの前で配偶者に暴力を振るう
面前DVが全体の数字を押し上げたと
警察庁は分析しているとのこと。
面前DVという言葉を聞いたことは
あまりないのですが、
子どもの目の前で行われる
配偶者に対する暴力のことを
面前DVと指すようです。
なんどもブログでも書いてきましたが(参照記事)、
子どもが見ている前で
配偶者に対して暴力を振るうことは、
心理的虐待です。
残念ながら、
弁護士でも認識していない方がいますので、
子どもの目の前でのDV=虐待との
認識の浸透はまだまだかと思います。
よくある自己破産の誤解として、
会社や周囲の人間に知られてしまうと
いうことがあります(この点については参照記事)。
それ以外に、「免許証に載る」という誤解です。
今まで、複数人から聞かれたので、
信じている方もいるのだと思いますが、
絶対ありません。
とんでもないことなのですが、
法律家から言われて、
信じてしまっている方もいました。
とても悪質ですよね。
自己破産についても
安心してご相談ください。
今日はアエルにて、
10時から17時まで、
弁護士と精神科医等による
相談会が開催されます。
私も午前担当いたします。
受付は16時までです。
直接アエル5階においでください。
お問い合わせは
仙台市精神保健福祉総合センター
022-265-2191まで。
道路や公園などで
傷ついた動物を見つけることも
人生のうち何度かはあるのではないでしょうか。
私も小さい頃ですが、
傷ついた雀が上からポトンと落ちてきて、
どうしたらいいか分からず近所の子たちと
うろたえていたら、残念ながら息絶えてしまったので、
公園に埋めにいったことを覚えています。
動物愛護法では、
負傷した動物または死体を発見した者は
所有者が分からないときは
都道府県知事等に通報することを努力義務として
定めています(同法36条)。
タヌキなどが車にはねられてしまっている
悲しい現場に遭遇することもありますが、
道路等で傷ついた動物を見つけたら
警察や地域の動物愛護センターなどに
通報するようにしましょう。